不動産に携わる喜び

大手ポータルサイトで検索しても気づけない物件の特徴があります。人生の転機で求めている不動産も異なります。
ここでは、その一部をご紹介します。

1stFloor

1階店舗希望でも駅近で1階は人気、なかなかピッタリの物件が出てきません。お客様の生活エリアの駅近1.2階の店舗を見つけ交渉すると、ちょうど1階と2階を別々に貸そうと考えていた、と。希望金額での契約も成立。階段の位置は? お店の入り口は? 脱サラして開業を夢見るお客様が持参された開業計画書に感動した時の気持ちは、資料と共に今でも大切な宝物です。いつも盛業、コロナ禍でも繁盛していて補助金対象外な程の売上です。

to a larger

事務所移転、今の事務所が手狭で少し広い事務所へ移転希望。ちょうど希望の広さが希望エリアで埋まっていて、空いたと思ったら、同じビルの他区画から移転される人もいる。退去予告が出たら連絡ほしい、と貸主に話したところ、まだ確定じゃないけどさっき退去したいって連絡きたよ、と。不動産とは不思議なもので、次々と空く時もあれば、次々と埋まる時もある。なぜか集中するのです。もともと空いていた区画の、隣りの区画が空き、2区画借りて工事しては? そんな思いつきがピタリとはまることも。

1階駐車場付営業所

1階で駐車場3台は停められる営業所。1階駐車場付き営業所は、なかなか見つからない。だからこそ、いつも気にします。2階って記載あるけど、ひょっとして1階? 表通りから見ると2階、裏通りから見ると1階、坂道が関係しています。そんな物件に出会うと愛おしくなります。Googleマップで見て、そうかもしれないと思いつつ、担当者と直接話してビンゴです。大手ポータルサイトで検索しても2階として登録されているので1階ではヒットしません。

大手不動産会社で賃貸住居の募集をお願いしていたが、10ヶ月以上も借り手がつかない。とてもいい不動産なのに、当物件の募集図面に悪意さえ感じる、そんな文言が散りばめられていました。担当者がリスク回避する余り、募集図面は逃げ道の言葉で埋め尽くされており、確認を怠ったのか、帖数も本来より小さく表示されていました。改めて打ち合わせし、公開後の内見希望のお客様(仲介業者様)たちにはデメリットも伝え、内見翌日に申込、契約。10ヶ月が、公開後たった3日で結果が出ました。

事故物件

同業者からの持ち込み物件、購入してすぐに事故物件、ワンルームで500万円以上リフォーム代にかかってしまった。その直後、事故物件でもいいから駅近で安い物件を借りたい、と就職が決まって即引っ越したいお客様。移動中の貸主に電話し鍵手配、すぐ内見、申込、審査承認。お申込みのお客様の勤務先の代表者様に電話でお話して、申込者様の内定証明書等と給与明細(予定)を作成いただき、物件持ち込みから3日後には契約完了して引越しされました。

マイホーム買い替え

結婚してご主人が購入したマンションに引っ越してきた奥様。窓を開けても壁、明るい家に住みたいから賃貸で借りたいと宣言。今の家を貸して、希望の家を借りたい。予算20万円、え?! 全然買えますよ、と。高級フルリフォームの広くて明るい物件に買い替えとなりました。ご主人が購入されていた売り物件は繁華街至近で不動産会社勤務の独身男性が購入。買い物件は生活便利な住宅地で、赤ちゃんにも恵まれ三人での生活をスタートされました。

初めてのマイホーム

賃貸ワンルームに住む独身男性。両親は、お父様名義の戸建てに居住。家も古いのでせっかくなら新しい家で家族で一緒に住みたい。初めてのマイホームは、ワンルームの賃料と同じくらいの月々のローンで、息子さん名義で新築一戸建てを購入。お父様名義の不動産の売却金は夫婦の老後資金として貯蓄へ。新しい家の目の前には地主さんの畑があり、草むしりを善意でしていたら、採れたての野菜をいただくようになり、今では地主さんも高齢になり、畑は無償で使わせていただけてる、と喜んでおられます。

売却して安心の施設へ

終活は周りの協力も必要です。高齢のご夫婦で介護問題。二人だけでは心配、と、親戚一同、力を合わせ、大切な荷物とご夫婦を連れてお引越し。引越し先の施設まで、司法書士さんに新幹線で本人確認に行っていただき、ご夫婦名義の物件は、無事に売却完了。大切な荷物以外は、買取先がフルリフォームと共に処分してくださいました。

諦めない開業

バーを開業したくて、何度か審査に落ち、働きながら1年以上経って無事に審査通過の物件に出逢い、それでも申込者だけで3組、今回もダメかと諦めかけていたお客様。貸主審査通過の連絡には、お客様と一緒に、嬉し涙&ガッツポーズ。過去に4番手が繰り上がったケースもあり。決して諦めない心。審査通過後は、居抜き物件のため、旧借主からの備品に引継ぎの確認のための再内見、契約金の振込、契約まで気を緩めず丁寧に力強く駆け抜けていかれました。

すべては、お客様自身の力でアクションを起こしたからこそ達成できたことであり、契約はあくまでスタート地点です。私たちは、お客様が勇気を出してお声をかけてくださったことに誠実に応え、安心してお取引ができるよう、納得がいくまでお付き合いいたします。

これからの人生、どう生きたいか、どう暮らしたいか、そのために何が必要か、それはどんな立場でも、どんな場面でも、諦めず考え行動することで未来が見えてくるものです。そして、それは、私たちRISE不動産部のメンバーである私自身も常に問い続けていることです。

不動産の向こうにいるのは「人」です。

思いは伝わる人に伝わればよく、頼られた宅建士が交渉し実現させればよいのです。過去の悔しい気持ちも、良い結果の前兆です。契約後の未来を一緒に、喜びあえたら幸いです。


RISE不動産部 宅建士より

写真は富山の海です。一部加工しています。
TOP
.